「アラチャン」——この響きにピンとくる人は、相当のスロット好きでしょう。
1989年に登場した2号機『アラジン』は、集中役による一撃で数千枚も狙えた伝説の爆裂機でした。そして驚くべきことに、その遺伝子は30年以上を経た今も、シリーズ機に受け継がれています。名機アラジンの伝説を辿ります。
集中役「アラジンチャンス」の破壊力
アラジンの代名詞が、集中役「アラジンチャンス」です。仕組みはこうでした。
- シングルボーナス(小役)を連続的に成立させる「集中」状態に入る
- その状態は、パンク(終了)するか、BIGボーナスを引くまで継続
- 継続中はコインがどんどん増えていく
平均でも700〜1200枚、ツボにはまれば一撃で数千枚。2号機という古い時代に、これだけの出玉が狙えたのは強烈でした。だからこそ「アラチャン」の名は伝説として語り継がれています。
※「アラチャン」という呼称は、後の4号機『アラジンA』以降に広まったもので、2号機当時は単に「集中」と呼ばれていた、という証言もあります(諸説あり)。
爆裂ゆえに撤去された『アラジンA』
アラジンの系譜で外せないのが、2002年の4号機『アラジンA』です。この台は、あまりの爆裂性能で知られました。
4号機時代の爆裂機の例に漏れず(一晩で万枚・伝説の爆裂機の真実参照)、アラジンAもその高すぎる射幸性が問題となり、強制撤去の対象になりました。その後、出玉性能を抑えた『アラジンS』として再登場しています。爆裂して消え、抑えて戻る——これは規制のシーソー(4号機からスマスロまでの規則改正史参照)そのものの歩みです。
30年生きる「単チェリー」の遺伝子
アラジンが本当にすごいのは、単なる爆裂機で終わらなかったことです。この機種が生んだ「単チェリー」システムは、シリーズの魂として受け継がれています。
- 左リールにチェリーが止まり、中・右がテンパイしない形(=単チェリー)
- この出目が、ボーナスへの期待を大きく高める
このドキッとさせる演出の仕組みが、現行のアラジン系機種(アラジンAクラシック等)にまで一貫して継承されている。30年以上前に生まれた一つのアイデアが、今も新台の核として生きている——これは、名機が「文化」になるとはどういうことかを示す好例です。
名機は、遺伝子で生き続ける
アラジンの伝説は、「一撃数千枚の爆裂」と「30年続く単チェリーの遺伝子」の二本立てです。爆裂機として一度は消えても、その面白さの核は形を変えて生き続けている。
台は撤去されても、名機のDNAはシリーズに受け継がれる。そう思うと、いま打っている台のルーツを辿るのも面白くなります。名機がどう文化を作ったかは社会現象になった名機の文化史、ほかの機種伝説はパチンコ・スロット都市伝説10選からどうぞ。
