「この機種、なぜか俺が打つと1回も出たことない。完全に呪われてる」。
打ち手なら誰でも、一台や一機種は心当たりがある「呪われた台」。逆に「この台とは相性がいい」というのもある。この"相性"や"呪い"は本当に存在するのか。確率の面から冷静に暴きます。
台はあなたを覚えていない
身も蓋もない事実から。台は、誰が打っているかを一切認識していません。
- 抽選は毎ゲーム、乱数によって独立に行われる
- 「あなたが打っている」という情報は、抽選のどこにも入らない
- だから「特定の人が打つと出ない台」は、原理的に存在しえない
コインを投げて表が続いても、コインがあなたを嫌っているわけではないのと同じ。台とあなたの間に、因縁も相性も、物理的に発生しようがないのです。
では、なぜ「呪い」を感じるのか
呪いの正体は、台ではなくあなたの記憶の中にあります。犯人は3つ。
犯人1:確証バイアス
「この台は出ない」と一度思い込むと、負けた記憶だけが強調されて残り、勝った記憶は忘れられる。結果「やっぱり呪われてる」という確信だけが積み上がっていきます。
犯人2:試行回数の少なさ
あなたがその台を打った回数は、せいぜい数回〜数十回。確率が本来の姿を見せるには、母数が全然足りていない。たまたま負けが続いただけで、それを「呪い」と呼んでいる可能性が高い。この母数の錯覚は期待値プラスなのに勝てない話で詳しく扱っています。
犯人3:感情の記憶
大負けした台は、強い感情とセットで記憶に焼き付きます。だから金額以上に「あの台にはやられた」という印象が残り、呪い伝説へと育っていく。
「相性」で台を選ぶと、選択がゆがむ
呪いや相性を信じる本当の危険は、台選びの基準がゆがむことです。
- 期待値プラスの得な台を「呪われてるから」と避ける
- 相性がいいと思い込んだ台を、期待値マイナスでも打つ
これでは、感情に台選びを乗っ取られています。呪いも相性も存在しない以上、判断基準にすべきは"相性"ではなく"期待値"だけ。
「呪われてる」と感じた台こそ、感情を切り離して数字で見直してください。天井が近ければ得だし、遠ければ損。それだけの話です。台と回転数を天井・ゾーン期待値の計算ツールに入れれば、呪いに関係なく、今座るのが得かどうかがわかります。
呪いはホラーとして楽しむもの。台選びに持ち込むと、呪われるのは台ではなくあなたの収支です。ほかの伝説はパチンコ・スロット都市伝説10選へどうぞ。
