サンダーVの「遅れ」はバグじゃない──開発者が仕込んだ発明だった

サンダーVの「遅れ」はバグじゃない──開発者が仕込んだ発明だった

ラクパチ編集部|6分

スロットのレバーを叩いた瞬間、リールの始動が一瞬だけ遅れる。この「遅れ」を体験すると、当たりへの期待でゾクッとする——おなじみの演出です。

この「遅れ」、実は「プログラムの流用で生まれたバグだ」という噂が長く語られてきました。でも、それはデマ。真相は真逆で、これは開発者が意図して仕込んだ発明だったのです。短いですが、面白い一本です。

「バグ説」は、はっきり否定されている

「遅れ」の代表格といえば、アルゼのサンダーV。この台の「遅れ」について、「サンダーVのプログラムを使ったことによるバグだ」という説が広まりました。

しかし、これは明確に否定されています。事典類でも「バグという話があるが、これはデマであり、実際は当時の開発が意図的に作ったもの」と記されています。偶然の産物ではなく、狙って作られた演出だったのです。

「遅れ」は何を意味するのか

では、この意図的な演出は何のためにあったのか。役割はシンプルで、当たりへの期待を高める告知です。

  • 「遅れ」が発生すると、チェリーやボーナスに期待できる
  • ボーナス成立後は、「遅れ」の発生率が上がる

つまり「遅れ」は、内部の良い状態を匂わせるサイン。プレイヤーは、この一瞬の間に胸を高鳴らせるわけです。抽選そのものはレバーオンで決まっていますが(押し順・小役の話参照)、その結果をドラマチックに"見せる"技術が「遅れ」でした。

業界を変えた発明

そして、ここがこの話の肝です。サンダーVの「遅れ」は、単なる一機種の演出にとどまりませんでした。

「リールスタート時に演出を入れる」という新しいジャンルを、業界全体に広めたのです。今でこそ当たり前の、レバーオン直後のさまざまな演出。その源流のひとつが、この「遅れ」にあった。バグと誤解されていたものが、実はパチスロの演出史を変えた発明だったわけです。

噂を裏返すと、発明が見える

「バグでしょ」と片付けられていた現象が、実は開発者の狙った一手だった。そして、それが業界標準の演出を生んだ。都市伝説を一枚めくると、その裏に技術者の発明が隠れている——これも、噂を検証する面白さです。

名機がどう文化を作ったかは社会現象になった名機の文化史、プレミア演出の話は一生に一度のプレミア演出は本当にあるのかへ。噂の総まとめはパチンコ・スロット都市伝説10選からどうぞ。

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